BYDはダサい?評判の真相とデザインの魅力を徹底解説

BYDはダサい?評判の真相とデザインの魅力を徹底解説 BYD
イメージ画像:EV LIFE ZONE

「BYDの車って、ちょっとダサいのでは?」

インターネットで車を探していると、時折こうした声を目にすることがあるかもしれません。

一方で、「最近のBYDはデザインがかっこいい」という正反対の意見も存在し、一体どちらが本当なのか混乱してしまう方もいるでしょう。

中国発のEVメーカーとして世界をリードするBYDですが、日本市場ではまだ馴染みが薄いこともあり、デザインや品質について様々な評判が飛び交っています。

この記事では、「BYDはダサい」というイメージの裏にある背景を、ネット上の評判からデザインの専門性、販売の実態まで、多角的な視点から徹底的に掘り下げていきます。

読み終える頃には、あなた自身の目でBYDを評価するための、確かな判断材料が手に入っているはずです。

記事のポイント
  1. BYDはダサいと言われる具体的な理由
  2. 一流デザイナーが手掛けるデザイン戦略の実態
  3. 日本車との比較や実際の販売状況
  4. 購入前に知っておくべきメリットと注意点

なぜ「BYDはダサい」と言われる?ネット上の評判

なぜ「BYDはダサい」と言われる?ネット上の評判

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まずは、なぜ「ダサい」という評判が立つのか、インターネット上の声や過去の事例、そして私たちの心の中にあるかもしれない先入観から探っていきます。

ネット民が抱くbydへのイメージ

BYDに関する評価をインターネットで検索すると、デザインに対して賛否両論の意見が見つかります。

特に、人間の生の感情が出やすいSNSなどでは、「所詮中国車」「安っぽいイメージがある」といった、ネガティブな先入観に基づく声が一定数存在するのは事実です。

これらの意見は、まだ日本市場でBYDの車が広く浸透していないことの裏返しとも考えられます。

実車を見る機会が少ないため、断片的な情報や過去のイメージだけで判断してしまっているケースも少なくありません。

しかし、その一方で「EVに限定すればデザインは優れている」「ATTO 3の内装は未来的で面白い」といった肯定的な意見も増えてきています。

現状、ネット上での評価は二極化しており、BYDに対するイメージが過渡期にあることがうかがえます。

なぜ「BYDはやめとけ」と言われるのか

なぜ「BYDはやめとけ」と言われるのか

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「BYDはやめとけ」という強い否定的な言葉の背景には、デザインの問題だけでなく、品質や安全性、そして購入後のサポート体制に対する不安が隠れています。

特に、EVの心臓部であるバッテリーに対して「海外メーカーのものは大丈夫か」「発火事故が怖い」といった漠然とした不安を感じる人は少なくありません。

BYDはもともとバッテリーのメーカーで、独自のバッテリー技術を持っていますが、そんな込み入った事実はまだまだ日本ではまったく周知されていません。

BYDは日本市場に参入して日が浅いため、「故障した際の部品供給はスムーズか」「ディーラーが近くにないと不便ではないか」といったアフターサービスへの懸念も、「やめとけ」という意見につながっています。

リセールバリュー(再販価値)が未知数である点を指摘する声もあり、高価な買い物である自動車だからこそ、石橋を叩いて渡りたいという慎重な心理が働いていると考えられます。

もともと保守的な人が多い日本だからこそ、というのもありそうですね。

これらの不安は、メーカー側の今後の情報発信や実績の積み重ねによって、解消されていくかどうかが鍵となります。

パクリと指摘されるデザインの過去

現在のBYDのデザインを語る上で、過去に「パクリ」と指摘された車が存在した歴史は避けて通れません。

中国の自動車産業が発展途上にあった時代、BYDも他の多くのメーカーと同様に、欧米や日本の人気車種のデザインを参考にすることで、技術やノウハウを吸収してきました。

例えば、過去に発表された一部のモデルは、日本の有名ミニバンや欧州の高級SUVに酷似していると指摘されることがありました。

こうした過去のイメージが強く残っているため、現在でも「BYD=パクリのメーカー」というレッテルを貼られてしまうことがあります。

しかし、重要なのは、それが過去の姿であるということです。

近年のBYDは、この模倣のステージを脱し、オリジナリティを追求する新たな段階へと明確に移行しています。

そもそもパクリと言うなら、かつての日本車も、1980年代あたりまでは「欧州車のパクリ」とよばれるデザインが多かったのも事実です。

中国メーカーへの根強い先入観

中国メーカーへの根強い先入観

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BYDの評価を複雑にしている大きな要因の一つに、「中国メーカー」という出自に対する根強い先入観があります。

「中国製品は安くて品質が低い」という、一昔前のイメージがいまだに人々の意識に残っていることは否定できません。

この先入観は、自動車という人の命を乗せる製品であるからこそ、より強く表れる傾向があります。

「デザインが良くても、見えない部分でコストカットしているのではないか」といった疑念は、こうした背景から生まれます。

しかし、スマートフォンやドローン、家電製品の分野で世界を席巻する中国企業が増えているように、自動車業界においても「メイド・イン・チャイナ」の品質は劇的に向上しています。

製品そのものの性能や品質を、国籍というフィルターを通さずに客観的に評価する視点が、今求められているのかもしれません。

安かろう悪かろうは本当かの検証

「価格が安い分、品質もそれなりだろう」という「安かろう悪かろう」のイメージは、果たして現在のBYDに当てはまるのでしょうか。

この点については、感覚をアップデートする必要があると言えます。BYDはもともとバッテリーメーカーとして創業しており、その技術力は世界トップクラスです。

その象徴が、独自開発した「ブレードバッテリー」です。このバッテリーは、安全性が非常に高く、釘を刺すような過酷なテストでも発火しにくい構造を持っています。

ブレードバッテリーについては、以下のページでわかりやすく解説されています。

BYD Manufacturer Stories. 01.ブレードバッテリーのひみつ | BYD Auto Japan株式会社
BYD Auto JapanのBYD Manufacturer Stories.ページです。ブレードバッテリーのひみつを紹介します。

さらに、欧州の厳格な自動車安全テスト「ユーロNCAP」では、日本でも販売されているATTO 3やDOLPHINが最高評価の5つ星を獲得しており、安全性は国際的にも証明済みです。

また、多くの国産車を上回る「8年または15万km」という長期のバッテリー保証も、品質に対する自信の表れでしょう。

これらの事実から、もはや「安かろう悪かろう」という言葉でBYDを評価するのは、実態とは異なると考えられます。

「BYDはダサい」を覆す?デザインと販売の実態

「BYDはダサい」を覆す?デザインと販売の実態

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一方で、BYDのデザインは進化を続けており、世界市場で高い評価を得ています。

ここでは、そのデザイン戦略や販売の現状など、肯定的な側面にも光を当てていきましょう。

一流デザイナーによるbydのデザイン戦略

近年のBYDの車が「見違えるほど良くなった」と言われる最大の理由は、デザインに対する徹底した投資にあります。

その中心人物が、ドイツ出身の著名なカーデザイナー、ヴォルフガング・エッガー氏です。

彼は過去にアウディやアルファロメオでデザイン部門を率いた輝かしい経歴を持ち、2016年にBYDへ移籍しました。

エッガー氏が率いる国際的なデザインチームは、「ドラゴンフェイス」と呼ばれる統一感のあるフロントデザインや、ATTO 3の「フィットネスジムと音楽」を融合させた独創的な内装などを次々と生み出しています。

BYDのデザインディレクター3本柱をご紹介👥 - BYD AUTO さいたま南
BYD公式ディーラー BYD AUTO さいたま南,BYDのデザインディレクター3本柱をご紹介👥

このような世界トップレベルのデザイナーを招聘し、デザインを経営の最重要事項と位置づけることで、BYDは単なる模倣から脱却し、独自の哲学を持つブランドへと変貌を遂げました。

この戦略的な取り組みこそが、「ダサい」というイメージを覆す原動力になっています。

CMで長澤まさみさんが起用された理由

日本市場でBYDが女優の長澤まさみさんをCMに起用したことには、明確な戦略的な狙いがあります。

最大の目的は、日本におけるブランドイメージの向上と、製品への信頼感の醸成です。

長澤さんは、世代や性別を問わず非常に高い知名度と好感度を誇ります。

彼女の持つクリーンで知的なパブリックイメージを通じて、「中国メーカー」という点に漠然とした不安や抵抗感を持つ層へ安心感を届けたいという意図がうかがえます。

CMの内容も、車の性能を前面に押し出すのではなく、BYDのEVがある未来のライフスタイル「Hello, e-life」をスタイリッシュに描くことに注力しています。

これは、日本市場に本腰を入れて取り組むというBYDの強い決意の表れであり、デザインや技術だけでなく、マーケティングにおいても周到な戦略を立てていることが分かります。

(まあ個人的には、長澤まさみはちょっと旬を過ぎている気もしますが。。。)

日本車とは異なるデザインの方向性

BYDのデザインが一部で「ダサい」と感じられる理由の一つに、日本車とのデザイン哲学の違いが挙げられます。

多くの日本の大衆車は、販売台数を最大化するために、できるだけ多くの人に受け入れられる「無難」で調和の取れたデザインを採用する傾向があります。

対してBYDは、EV専業に近いメーカーとして、より先進的でエモーショナルなデザインを追求しています。

例えば、ATTO 3の内装は、筋肉の筋を模したドアパネルや、ギターの弦のようなコードが張ったドアポケットなど(本当に音が出る!)、遊び心にあふれたユニークな造形が特徴です↓↓

BYDのATTO3の内装

公式サイト

(確かに一般的な日本車に比べると「攻めてるなー」という印象ですね)

これは、実用性一辺倒になりがちな日本の同クラスのSUVとは一線を画すアプローチです。

こうした独創性が、人によっては「奇抜すぎる」「落ち着かない」と感じられるかもしれませんが、同時に他の車にはない強い個性として、特定のユーザー層を強く引きつけているのも事実です。

観点 BYD (ATTO 3 / DOLPHIN) 日本の一般的なコンパクトカー/SUV
デザインコンセプト 未来感、躍動感、特定のテーマ性(音楽、海洋生物など) 万人受け、調和、実用性
エクステリア 流線的、EVらしい先進的なフロントフェイス、個性的なディテール 堅実、親しみやすさ、メーカーの統一デザイン
インテリア 独創的な造形、遊び心のあるギミック、大型回転式ディスプレイ 機能的、シンプルなレイアウト、操作性の分かりやすさ
ターゲット層 新しいもの好き、個性を重視する層、アーリーアダプター 幅広いファミリー層、保守的なユーザー

購入できるbydディーラーの場所

「車は気に入ったけれど、どこで買えるのか、買った後のメンテナンスは大丈夫か」という点は、購入を検討する上で非常に大切なポイントです。

この不安を解消するため、BYDは日本国内での正規ディーラー網の構築を急速に進めています。

2023年1月の日本市場参入以来、全国各地に試乗や購入、相談が可能なショールーム「BYD AUTO」と、より気軽に立ち寄れる「BYD アフターサービス拠点」の展開を加速させています。

目標として「2025年末までに100店舗以上」を掲げており、都市部だけでなく地方都市へも拠点を拡大中です。

これにより、購入後の点検や車検、万が一の修理といったアフターサービス体制の充実を図っています。

公式ウェブサイトでは、最寄りの店舗を簡単に検索できるため、お住まいの地域でサポートが受けられるかを確認することが可能です。

BYD正規ディーラー | BYD Auto Japan株式会社
BYD Auto JapanのBYD正規ディーラー一覧ページです。

実際BYDを買う人いるの?販売状況

実際BYDを買う人いるの?販売状況

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「周りで乗っている人を見かけないけれど、本当に売れているの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

グローバル市場に目を向けると、BYDはテスラとEV販売台数世界一の座を争うほどの巨大メーカーです。その勢いは日本市場にも及んでいます。

日本自動車輸入組合(JAIA)の統計によると、BYDは日本参入初年度から着実に販売台数を伸ばしています。

特に補助金を活用した際のコストパフォーマンスの高さや、充実した標準装備が評価され、新しいものに敏感なアーリーアダプター層を中心に支持を集めています。

まだ街中で頻繁に見かけるほどではありませんが、販売台数は右肩上がりの傾向にあり、「買う人がいない」という状況では決してありません。

むしろ、これからの日本のEV市場において、台風の目となりうる存在として注目度が高まっています。

まとめ:BYDがダサいかは実態を見て判断

この記事では「BYDのデザインはダサい」という評判の真相を多角的に掘り下げてきました。

最終的にデザインをどう感じるかは個人の主観にもよりますが、判断を下す前に知っておくべき客観的な事実が数多くあることをご理解いただけたかと思います。

  • ネット上には「ダサい」「パクリ」といった否定的な声がある
  • 過去のモデルに他社と酷似したデザインがあったのは事実
  • 「中国メーカーだから」という先入観が評価に影響している
  • 一方で「安かろう悪かろう」というイメージはもはや過去のもの
  • 欧州の安全評価「ユーロNCAP」で最高評価を獲得している
  • 独自開発の「ブレードバッテリー」は安全性が非常に高い
  • 元アウディのトップデザイナーを招聘しデザイン戦略を刷新
  • ATTO 3などの内装は日本車にはない独創的なコンセプトを持つ
  • 長澤まさみさんを起用したCMで日本でのイメージ向上を図る
  • グローバル市場ではEV販売台数で世界トップクラスを誇る
  • 日本国内でも販売台数は着実に増加傾向にある
  • 全国にディーラー網を拡大しアフターサービス体制を強化中
  • 「やめとけ」という意見は品質やサポート体制への不安が背景
  • コストパフォーマンスやEVとしての基本性能は高く評価されている
  • 最終的な評価は、ネットの評判だけでなく実車を見て判断することが大切

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